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法人クレジットカードの限度額は高い方が良い理由
クレジットカードではほとんどの場合支払いで使える金額があらかじめ設定されています。
それは個人用カードでも法人カードでも変わりません。どちらの場合も上限金額を超えれば利用できなくなります。
とはいえ個人用のクレジットカードを使い慣れている人は、上限金額について普段はそれほど意識していないと思います。
しかし法人用のクレジットカードである場合は、限度額の設定が非常に重要となってくるのです。
法人用クレジットカードの限度額はかなり重要な要素を占める
クレジットカードを使っている人なら使える金額に制限があることはご存知でしょう。
一般的には限度額と呼ばれていますが、要するにそのクレジットカードで使えるお金の上限のことを指します。
よってクレジットカードの支払いではお金の上限について、注意しておかなければならないのですが、法人カードの場合は個人用のカードよりも注意が必要です。
カードの上限がすぐに尽きるような設定にはしない
個人用のクレジットカードであれば使用できる上限いっぱいまでになっても、支払いが済むまでカードを使うのを控えることで大抵は解決します。
しかし法人用のクレジットカードではそれだけでは済まない場合があり、経営にも大きな影響を及ぼすこともあります。
基本的に法人用のクレジットカードを導入する場合は、限度額がすぐに尽きるような設定にならないようにするべきです。
必要な経費ぴったりに上限を設定するのはオススメできない
カードの上限金額はそのカードでいくらまで使えるかの設定であると同時に、最大でいくら支払えるかということも意味します。
上限が50万円であればカードの支払い残高が50万円に達したらそれ以上は使用することはできません。
それでは毎月100万円の経費を法人カードで支払いたい場合は、上限を100万円に設定すれば良いかというとそうではありません。
上限金額に達しているとマズイ事態になる可能性が……!
なぜならばクレジットカードの場合銀行口座からの引き落としが完了するまでに、1ヶ月から2ヶ月の時間差があるためです。
例えば法人カードの引き落としが月末締め翌月末引き落としであった場合、
5月に100万円利用したら、確定するのは5月末で、引き落としは6月末となります。
カードの上限が100万円である場合は口座から、引き落としがされる6月末までの間は、まだ5月分の支払いがされていないので6月の間、クレジットカードは使えない状態ということになります。
カードが使えなくなることによって業務の効率が著しく落ちてしまう
法人カードによって経理管理が効率化できていたのに、使えなくなってしまっては小口現金の出納管理もしなければならず、経理の手間がとても増えてしまうことになります。
これではカードを導入した意味が無くなってしまいますよね。よって未払いによる非効率化を防ぐためにも、法人用のクレジットカードを作る場合はなるべく限度額に余裕を持たせて設定しておく必要があるのです。
法人用のクレジットカードは必要に応じて限度額を増額することも大事
クレジットカードの上限金額は最初から設定されていますが、個人用カードのように法人カードも上限となる金額を増額することが可能です。
法人カードの場合は必要に応じて限度額を増額することを検討することも重要であると言えます。
カードの上限は後から増額を申請することができる
クレジットカードに入会申し込みの手続きを行う際に、カードで支払いできる上限の金額を希望することができます。
ただし申し込み者の収入や属性によっては希望した金額より少ないことも多々あります。
しかし1年かそれ以上クレジットカードを使い続けて、支払い遅延などの問題を起こしていなければ、カード会社に増額の申請をして金額を引き上げることが可能です。
ピンチのときは一時的な増額で上限を操作するという方法も
クレジットカードの増額には一時的なものと恒久的なものがあります。恒久的な増額よりも一時的な増額の方が審査は通りやすいです。
たとえば今月だけ経費がいつもより必要だけれど、来月はまた戻るというのであれば審査が通りやすい一時的な増額をしておけば安心ですよね。
このように法人カードの場合は個人用のカードよりも、上限の金額に注意を払っておく必要があるのです。
アメックスは限度額という概念が存在しない
なおアメリカン・エキスプレス・カードは、個人用クレカも含めすべてのクレジットカードに「限度額」が存在しません。支払状況によって枠が決まっていくシステムを採用しており、事前に依頼すれば何千万もの金額をクレジットカード決済することも可能。
取扱金額が多い方はアメックスのビジネスカードを検討するのもおすすめです。
法人用のクレジットカードは限度額も考慮した上で選ぶようにする!
以上の様に法人用クレジットカードにおける限度額が、いかに重要であるかということがお分かりいただけたと思います。
個人用のクレジットカードよりも大きな意味を持つので、法人カードを選ぶ際には限度額も視野に入れておきましょう。
年会費は上がるかもしれませんが経理の管理を、1つのカードにまとめることで業務を効率化することが可能になります。
経営にクレジットカードを導入する場合は経費ぴったりに上限を設定するのではなく、なるべく上限金額が大きいものを選ぶようにしましょう。